Thursday, November 08, 2018 9:43 AM
電動自転車で荷物宅配〜UPS、シアトルで試験へ
運輸大手ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS、本社ジョージア州)は7日までに、創業の地であるワシントン州シアトルで、コンテナを引っ張る電動自転車を使った配送の試験を始めた。混雑する都心部での配送時間の短縮と、大気汚染の軽減が目的。
ロイター通信によると、UPSは1907年にシアトルで誕生した自転車によるメッセージ配達会社が始まり。ウェブ通販の荷物取扱量が激増した現在は、フェニックスなどのライバルと同様、配達にかかるコストと排ガスを減らす方法を探っている。
UPSは今回、各種トレイラー製造大手シルバーイーグル(Silver Eagle Manufacturing、オレゴン州)と提携し、同社の業務用電動3輪自転車「トラックトライク」をベースにUPS風のモデルを開発した。
自転車は交換可能な95立方フィートの箱型トレイラーをけん引し、合計最大400ポンドの荷物を運ぶ。配達担当者は、指定された駐車場で荷物が積まれたコンテナを引き受け、空にして戻す。
スコット・フィリッピ上席取締役(車両整備と国際事業エンジニアリング担当)は、積載済みのコンテナを使う方式は、荷物取り扱いの二度手間と配送コストが削減されると説明した。
UPSは、すでにダブリン、ローマ、ロンドン、ピッツバーグなど世界の30を超える都市で徒歩と自転車による配送を取り入れている。また、世界で9300台の低公害車を試験導入しています。