Thursday, December 20, 2018 9:08 AM
デンソー、テネシー工場で次世代インバーター生産へ
デンソーは、テネシー州メアリービルの新工場で、米国の自動車メーカー向けに次世代インバーターを生産する。
同社のプレスリリースによると、インバーター生産は、10億ドルを投じてこの工場を車両電動化、通信接続性、先進的安全に関わる製品の北米製造拠点にする計画の一部。将来の電気自動車(EV)に必要な小型で高効率のインバーターの主要部品である次世代パワーモジュールの生産は同工場が初めてとなる。
デンソー・インターナショナル・アメリカの伊藤健一郎CEOは「電気自動車への移行は段階的に進むが、今のうちに研究開発と生産を拡大する必要がある。われわれの長期ビジョンは環境への影響が少ない高度モビリティで、デンソーは車の技術革新の推進と、顧客が現在および将来の輸送需要に対応するための支援に力を注いでいる」と語った。
デンソーは17年10月、メアリービル工場の生産能力拡大に10億ドルを投じると発表し、ハイブリッド車(HV)やEV向けの先進的安全、接続、電動化関連製品を生産するための製造ラインを拡大している。同工場を継続的に増強することで、デンソーはEV開発に力を入れる北米のメーカーのために重要な商品を現地生産する拠点を大幅に強化し、潜在的な顧客基盤を拡大できると考えている。
デンソーは20年以上にわたって環境に優しい車のために電動商品やシステムを提供してきた。8月にはアイシン精機と、電動化用の駆動モジュールの開発と販売のために折半出資の合弁事業を設立することで基本合意した。この合弁では中国向けを中心としたHV、プラグイン・ハイブリッド車(PHV)、燃料電池車(FCV)、EV用の駆動モジュールに重点を置く予定だ。
デンソーは1月にも、EVに搭載されるインバーターのエネルギー損失、コスト、サイズ、重量の削減につながる次世代パワー半導体ディバイスを開発するため、京都大学発ベンチャーのFLOSFIA(フロスフィア)と提携している。
【https://chargedevs.com/newswire/denso-to-produce-ev-inverters-in-maryville-tennessee/】