Friday, September 02, 2016 9:46 AM
ウーバーに1140万ドル罰金〜PA州当局、違法営業で請求
ペンシルベニア州公共事業委員会(PUC)は1日、違法営業を理由に配車サービスのウーバー・テクノロジーズに科した1140万ドルの巨額の罰金について、これまでの決定通り請求することを決めた。
ロイター通信によると、同州内のタクシー業およびウーバー、リフトなどの配車サービスを監督するPUCは、ウーバーが2014年の2月から8月にかけて事前の許可を得ず12万2998回のサービスを提供し、営業に関する州の検査を妨害したとして、当初は4990万ドルの罰金を請求した。
ウーバーの訴えを受けた行政法判事の命令によって、罰金は今年4月に1140万ドルへと減額されたものの、ウーバーは「同社がこれまでに命じられた罰金の6倍」と指摘しながら「不必要で額が高すぎる」と主張。PUCも6月に決定の再検討に合意していた。しかし、1日のPUC委員の票決は賛成4、反対1となり、1140万ドルの罰金請求があらためて決定された。
ウーバーは同日出した声明で「細かな違反」への巨額の罰金は「ばかげている」と述べ、州裁判所に控訴する意向を表明した。
ウーバーは決定を再検討したPUCに対して、同社のサービスがペンシルベニア州民に利益をもたらしており、罰金はサービスの回数を基に計算するのではなく1日最高1000ドル、合計でおよそ20万ドルにとどめるべきだと主張する書類を提出していた。しかしPUCは「先の決定を覆すだけの目新しい証拠は示されなかった」と判断し、取り合わなかった。