Friday, February 08, 2019 8:50 AM

アマゾン、当局の顔認証技術使用に透明性求める

 アマゾンは7日、警察などの法執行機関が顔認証技術を使う場合は透明性を確保するよう求めた。また、市民の権利を守るためこうした技術に関する「適切な」規制の枠組み策定を支持すると表明した。

 ロイター通信によると、アマゾンのクラウド電算サービス部門AWSのマイケル・パンク副社長(国際公共政策担当)は同社のブログで、ビデオ監視と顔認証技術を組み合わせて公的または商業的に使う場合には通知が必要だと主張した。

 マイクロソフトも1月、同社の顔認証技術を使う場合の原則について同様の主張をし、違法な差別につながる使い方は禁じるよう推奨するとともに、顧客がこれを使ったサービスを行う場合は透明性を重んじるよう奨励した。

 2018年5月以降、いくつかの市民団体がアマゾンに対し、顔認証ソフト「レコグニション(Rekognition)」の政府当局への販売をやめるよう圧力をかけている。市民団体によると、オレゴン州とフロリダ州で当局が顔認証ソフトを使っており、移民や非白人への取り締まりに利用される恐れがあるという。

 AWSのパンク氏は「間違った使われ方をする恐れがあるという理由で新しい技術が禁止、非難されるべきではない。むしろ、あらゆる関係者が開かれた公正で熱心な対話をして、技術が確実にふさわしい方法で使われるようにしなければならない」と訴えた。