Friday, April 05, 2019 8:27 AM
自動草取り機の開発で提携〜新興ファームワイズとラウシュ
シリコンバレーの新興農機メーカー、ファームワイズ(FarmWise)は、自動車技術企業のラウシュ・インダストリーズ(Roush Industries、ミシガン州)と提携して自動草取り機の試作品を製作する。
ラウシュのプレスリリースによると、両社は2019年内に12台の自動草取り機を試作する計画。20年にも何台か追加する。提携の詳細は不明。
自動草取り機は除草剤の使用量を抑えられるよう、24時間の稼働を想定して設計される。ラウシュのイバン・ライオールCEOは「テクノロジーは地球上のあらゆる産業を急速に変えつつある。中でも農業は、効率化を進めてもっと安全な作物を生産するため最も先進化が必要な産業の1つと考えられる。われわれは畑での試作機の実験を通して、最高の技術陣とともに理論上の知識と実際の生産物との隔たりをなくしたい」と話している。
2016年創立のファームワイズは、マサチューセッツ工科大、スタンフォード大、コロンビア大出身の農業や人工知能(AI)の専門家20人による研究結果を採用している。同社はこれまでに、「アンドロイドの父」として知られるアンディ・ルービン氏率いるベンチャー投資会社プレイグラウンド・グローバルから開業資金570万ドルを獲得した。
ラウシュは、「フォード・マスタング」の高性能への改造とフォード退社後にレーサーとして活躍し、後にNASCARのチームオーナーとなったジャック・ラウシュ氏が代表を務めることで知られるが、試作品の開発で数十年の実績を持つ。「Firefly(ホタル)」の愛称を持つウェイモの自動運転車を試作したのが同社で、世界で有数のテーマパーク向けにも、乗り物のシート装置、ショーのアクション装置、アニマトロニクス(動物や架空生物などの形と動きを精巧に表現するロボット)を開発している。