Friday, May 17, 2019 10:02 AM

BMW、部品配送センターに自動運転の台車導入

 BMWグループは、ドイツ南部ディンゴルフィングにあるスペア部品の国際配送センターに自動運転の台車「オートボックス(AutoBox)」を試験導入した。

 グリーンカー・コングレスによると、貨物ドックから倉庫内にスペア部品を運び込むために使われているオートボックスは、荷台面積がほぼ20平方メートル、専用ラックを最大20個積むことができ、合計20トンまでの荷重に耐えられる。従来のタガー・トレイン(連結した台車をけん引車が引く形の運搬装置)と同じ機能。

 オートボックス試験導入の目的は、センター内長距離運搬の自動化と建物内の離れた場所の接続。オートボックス使用で、部品の複雑な流れとアフターセールス部門における需要の変化に効率的に対応できると期待される。

 部品の積み込みは人が行い、オートボックスは発送前に一時的に部品を保管するオーダーピッキング倉庫の方向へ移動する。4つのナビゲーションスキャナーを使いながらどこに向かうかを決めるため、建物の構造を変更する必要がないという。

 オートボックスは全方向に動けるため、狭い角や小さなローディングベイでの移動が可能。オーダーピッキング倉庫に到着すると自動で駐車し、バッテリー充電を自動的に開始する。