Friday, September 27, 2019 10:17 AM

伊藤忠、人工衛星企業に出資〜データ販売契約も締結

 人工衛星データ分析新興企業のスパイア・グローバル(Spire Global、サンフランシスコ拠点)は25日、総額4000万ドルのベンチャー・キャピタル投資を集めたことを明らかにした。

 CNBCによると、今回の資金調達を主導したのは、伊藤忠と三井物産、スコティッシュ投資銀行、ニューヨーク市拠点の投資会社GPO(Global Public Offering)など。ほかにベッセマー・ベンチャーズやRREキャピタル、エクスポン・キャピタル、セラフィム・キャピタル、クアルコム・・ベンチャーズも投資した。それぞれの投資額は非公表。

 伊藤忠はまた、スパイア・グローバルと衛星データの販売代理店契約を結び、日本と東南アジア向けにデータを販売する計画だ。

 スパイア・グローバルは、小型の低軌道衛星群を使って集めるデータを解析し、それらのデータや解析内容を販売している。同社の衛星データは海洋や気象の変化を予想するのに役立てられている。同社の顧客には、航空業界や海運業界の大手が多い。

 同社はこれまでに80以上の小型人工衛星を打ち上げてきた。

 今回の資金調達で、同社の累計調達額は1億6000万ドルに達した。