Tuesday, October 08, 2019 10:04 AM

「EVへの移行は苦難の道」〜アリックスパートナーズ幹部

 自動車メーカーは現在、業界の衰退と闘う一方、ほとんど利益が期待できない自動運転と車両電動化に多額を投資するというつじつまの合わないことをしていると、コンサルティング大手アリックスパートナーズの幹部が指摘した。

 オートモーティブ・ニュースによると、アリックスパートナーズのマネジングディレクター、マーク・ウェイクフィールド氏はこのほどデトロイトで開かれた自動車報道協会(APA)のイベントで「この苦境でも投資を続ける能力がないと向こう側には出られず、悪循環を切り抜けられない」と、悲観的な予想を述べた。

 自動車メーカーは、車の自動化、電動化に今後4〜6年間で計3000億ドル以上を投資する。これを新車販売の減少、損益分岐点の継続的上昇、収益性の低下が同時進行する中で行わなければならないというのが、ウェイクフィールド氏の見方だ。