Tuesday, November 19, 2019 9:11 AM

シェル、SF市に3つ目の水素ステーション開設

 エネルギー大手シェルは、サンフランシスコで燃料電池車(FCV)用の水素ステーションを新設した。これで同社が市内に設置した公共水素補給所は3カ所となった。

 産官共同のFCV普及促進団体カリフォルニア・フュエル・セル・パートナーシップ(CFCP)によると、同ステーションは24時間営業。513キロの水素を貯蔵でき、H70の高圧補給用ノズル2本を備える。

 シェル第3の水素ステーションは、これまでで容量が最大。これはベイエリアで高まりつつあるFCVの燃料補給需要を満たすことを目的としている。ノズルが2本あるため、2台同時に燃料補給が可能。同ステーションは100%再生可能な水素を供給する。

 シェルは2018年12月、加州サクラメント都市圏に水素ステーションを新設した。同年6月には、州エネルギー委員会(CEC)から州内に9カ所の水素ステーションを設置することを目的に補助金1700万ドルを受けている。

 同州は、30年までに100万台のFCVを走らせ、1000カ所の水素ステーションを設置することを目標に掲げている。これまでに40カ所のステーションが開設されており、短期計画では24年までに100カ所を開設する。州はこのFCV普及事業に2億2500万ドルを投じる予定だ。

 シェルのほか、州内で水素ステーション建設を手がける企業には仏産業ガス大手エア・リキード(Air Liquide)、FCV用水素補給設備会社ファーストエレメント・フュエル(FirstElement Fuel、加州)、自動車メーカーのトヨタなどがある。