Tuesday, November 26, 2019 9:12 AM
アンハイザー・ブッシュ、無公害車だけでビール出荷
ビール大手のアンハイザー・ブッシュ(Anheuser-Busch、ミズーリ州)は、電動トラック会社ニコラ・モーター(Nikola Motor)および中国・BYD(比亜迪)モーターズと協力し、初めて一連のビール出荷をゼロ排ガス車だけを使って行った。
グリーンカー・コングレスによると、同社はまず、地元セントルイスの醸造所から卸売り業者ロアー・ディストリビューターズ(Lohr Distributors)までニコラの水素燃料電池トラックで主力製品「バドライト」などを届け、ロアーはそれらのビールをBYDの電動トラックで北米プロアイスホッケーNHLセントルイス・ブルースの本拠地「エンタープライズ・センター」に配達した。
アンハイザー・ブッシュは、2025年までにバリューチェーン全体の二酸化炭素(CO2)排出量を25%削減することを目指している。長距離専用の配達車両はすべてゼロ排ガス車に置き換える予定で、18年はニコラに最大800台の電動セミトラックを発注した。19年10月には、配送ルート内でのニコラとの提携を補完するため、BYDとのパイロット・プロジェクトを発表。南カリフォルニアにある4カ所の集積拠点でゼロ排ガス車の持続可能性を改善している。
19年中にBYDの電動トラック21台とそれを充電する958.5kWのソーラーアレイを導入する予定で、 クラス8の大型電動トラック導入では北米最大規模となる。
アンハイザー・ブッシュはまた、他社との提携を強調するため、このほどセントルイスで初の「エクリプス・サミット」を開催した。ニコラとBYDを含め戦略提携するサプライヤーやパートナー100社以上を迎えて、持続可能な業界を作る上で最善の商習慣や集団行動などを話し合った。