Tuesday, January 07, 2020 9:07 AM
デンソー、独スタートアップPiNTeamに出資
デンソーはこのほど、ドイツに本拠を置く新興の車載組み込みソフトウェア技術供給会社PiNTeam Holdingに出資した。
デンソーはこれで、車載電子システムを制御するベーシックソフトウェアの開発をさらに加速させたい考え。同社がこれまで培った車載電子システム制御の基本技術および量産に求められる品質等の知見と、PiNTeamの先進的な組み込みソフトウェア技術を組み合わせることにより、グローバルな視点でベーシックソフトウェアの開発体制を強化する。
デンソーは、国内外のパートナーとの連携を積極的に推進し、車の進化に貢献するシステム開発を進めることで、より安全で効率的かつ持続可能なモビリティ社会の実現に貢献していく計画だ。近年は電動化や先進運転支援システム(ADAS)の普及により、車は最適なパフォーマンスを組み込みソフトウェアに依存するようになった。車に搭載される電子制御ユニット(ECU)の数は増加する一方で、一般的に高級車では1台80個以上のECUが搭載されている。
このため車載電子システムの制御では、より多様で膨大なデータを処理する能力が求められるようになり、多くのECUを調整し車全体を制御する信頼性の高いベーシックソフトウェアが必要になっている。
一方、デンソーと通信サービス大手のNTTは、車のセキュリティ状況をモニター・分析するために合同開発した「車両向けセキュリティオペレーションセンター」(車両SOC)技術の検証を2020年1月から開始すると発表した。