Tuesday, February 25, 2020 9:08 AM

ウォルマート、高速搬出機で荷降ろし時間を短縮

 小売チェーン世界最大手のウォルマート(Walmart)は、配送トラックから降ろした大量のパッケージを検品・整理する「ファスト・アンローダー(高速搬出機)」というシステムを、国内1700以上の店舗で導入した。

 同社によると、これで仕入れ品をトラックから降ろす時間が従来の3分の2に短縮される。

 CNBCによると、ウォルマートは現在、小さな経費節減をいくつも重ねることで巨額のコスト削減を実現しようとしている。ファスト・アンローダーの導入は、配送センター業務のコスト削減と作業効率化策の1つだ。

 同社はそのほか、買い物袋の調達方法を変更することで年間6000万ドルを削減すると同時に、店内機器を中央管理することで年間1億ドルを節約できる見通しを示した。

 同社のブレット・ビッグス最高財務責任者(CFO)は、ニューヨーク市で開いた決算発表の席上で「小さな変更でも大規模に実施することで巨大な節約につながる。当社はそれによって大きな経費節減を実行する」と述べた。

 同社はほかに、店員が着るベストを再生素材から作ることで製造コストを15%削減できる見通しであること、各地の配送センターで使う踏み台を軽量型に入れ替えた結果、2019年だけで3000万ドルを節約できたことも報告した。