Tuesday, July 14, 2020 10:06 AM

フォードの欧州向け商用バン、特定地域で電動モードに

 大気の質が健康に与える影響が懸念される中、フォードは、大気汚染に留意が必要な地域に入ると自動的にゼロ排ガスの完全電動モードに切り替わる「ジオフェンシング」機能を商用車に搭載している。

 同社によると、このシステムは欧州向けの新しいプラグイン・ハイブリッド電動バン「フォード・トランジット・カスタムPHEV」に装備される。同モデルは、現在地情報を基に、低排ガス区域や混雑した地域など事前に設定された地域に入ると自動的に電動モードに切り替わり、大気の質向上を図る。

 ジオフェンシング技術は、都心部だけでなく学校や遊び場のある地域などを電動モード走行がふさわしい「グリーンゾーン」にカスタム設定することができ、車両が区域を離れると自動的に以前のドライブモードに戻す。

 新型バンには13.6kWhの電池が搭載され、新欧州ドライビングサイクル(NEDC)基準で最大56 キロの完全電動走行が可能。

 フォード欧州部門のマーク・ハービー氏(商用車モビリティー担当ディレクター)は「町や都市の大気や生活の質向上を推進するのは、われわれが目指すべき目標。トランジット・カスタムPHEVとそのジオフェンシング機能で、顧客は効率や生産性を落とすことなくその目標達成に貢献できる」と話している。

https://media.ford.com/content/fordmedia/feu/en/news/2020/07/06/supporting-cleaner-air-for-cities–schools-and-play-areas–ford-.html