Thursday, August 27, 2020 10:08 AM

ユタ州、パナソニックと提携〜V2Xの公道試験で

 ユタ州交通局は、パナソニックと提携して州内の道路でV2X(車車間・路車間通信)装置の試験を開始した。期間は5年間。

 地元紙デザレット・ニューズによると、試験では、州内の高速道路沿いに80基の次世代型路側無線ユニットを配置し、5.9GHzの無線送信機を搭載した車からデータを送信させる。

 州交通局の技術者ブレイン・レナード氏は「計画の真の目的は、道路の安全性を向上させることだ。自動運転車(AV)の実現がまだ何年か先という段階で、V2Xはすでに存在し、利用可能で私たちに利益をもたらす準備ができている」と語った。

 V2Xではデータ転送が非常に重要だ。雪の日に同州ビッグコットンウッド・キャニオンのS字カーブで複数の車両がアンチロックブレーキを使用している場合、その場所に接近中の車のドライバーは、車載システムが検知した瞬間に位置情報の通知を受け取れる。その結果危険な状況を迎える前に減速することが可能になる。

 警告はダッシュボードかタッチスクリーンディスプレイ上のテキスト、ヘッドアップディスプレイ(HUD)、または車載音響システム経由のボイスメッセージから受け取れるという。

 米国では現在、V2Xを可能にする技術として専用短距離通信(DSRC)と携帯電話回線 (C-V2X)の2つがある。連邦政府はDSRCに対して積極的ではない一方、全米の交通関連団体はDSRCへの支持を表明している。

https://www.deseret.com/utah/2020/7/26/21328744/udot-v2x-vehicle-to-everything-technology-tests-hazardous-roadways-panasonic-smart-road-smart-car