Tuesday, June 28, 2016 10:40 AM
ネット速度が宣伝と違う〜TWC、NY州の調査で判明
タイム・ワーナー・ケーブル(TWC)がニューヨーク州で提供する高速インターネットサービスが、宣伝通りの高速に達していないことが判明した。
ウォールストリート・ジャーナルによると、ニューヨーク州司法省は2015年10月、州内のネット接続業者(プロバイダー)が広告の内容と同じ速度でブロードバンド(高速大容量)接続を提供しているかどうかの調査を開始。エリック・シュナイダーマン司法長官の特別顧問を務めるティム・ウー氏が実務を指揮している。
ウー氏はネットの中立性確立に取り組む活動家(アクティビスト)で、ブロードバンド企業に対する厳しい調査の必要性を長年訴えている。調査が始まった当時、対象となったTWC、ケーブルビジョン・システムズ、ベライゾン・コミュニケーションズはいずれも「広告通りの接続速度を提供している自信がある」と主張していたが、このほどまとまった速報値ではTWCの評価が他のプロバイダー比べて特に低かった。
ウー氏は、最近TWCを600億ドルで買収したチャーター・コミュニケーションズあてに「信頼性、パフォーマンス、インターネットの接続速度および営業方法を大幅に改善するよう望む」という書簡を送った。氏によると、TWCのサービスでは主要なコンテント発信者への接続がとても混雑し、いつも大量の通信データが紛失または廃棄されている。ネットフリックスのようなストリーミング・サービスの利用が増える時間帯(プライムタイム)は特にひどく、「映画は画面が停止し、ウェブサイト表示には時間がかかり、ゲームは反応しなくなって顧客は強い不満を感じている」という。
チャーターは、数カ月以内にTWCのブランド名を廃し、「スペクトラム」に変更する計画を進めている。