Tuesday, March 10, 2026 7:19 AM

EV人工音発生装置、搭載始まる〜複数メーカー、承認見越し

 国連欧州経済委員会(UNECE)の走行音作業部会は、EVへの外部音響強調システム(ESES)の搭載を近く正式承認する見通しだ。これを受けて複数の自動車メーカーは、エンジン音などの人工音を発生するスピーカーの搭載を始めている。

 エレクトライブによると、エンジンのないEVは、特に低速走行時は歩行者や自転車利用者などに気づかれにくい。そのため2019年以降、時速20km未満では人工音を出す音響車両接近通報装置(AVAS)を作動させることが義務付けられている。これより高速域では、タイヤが路面と接する際の走行音で十分とされている。

 一部のメーカーは、こうした安全機能に加え、スポーティーなEVモデルでは演出を凝らして追加の人工音を開発している。従来は主に車室内向けだったが、近年はスピーカーを追加して人工的なエンジン音を車外に向けて発する動きが広がっている。

 この分野には明確な規制が存在しておらず、UNECEは自動車騒音規則の改正を協議中で、近く安全要件を超える人工走行音が正式に承認される可能性が報じられている。

 車両にESESが装備される場合、走行中に間違って不要な騒音が発生するのを防ぐため、装置の起動はドライバーが手動で行うことになる。