Friday, April 24, 2026 7:35 AM
セルセントリック、次世代燃料電池を発表〜一基で375kW
ダイムラー・トラックとボルボ・グループの合弁会社で、水素燃料電池システムの開発と生産、販売を手がけるドイツのセルセントリック(cellcentric)は、大型トラック向け次世代燃料電池システム「BZA375」を正式に発表した。
チャージドEVsによると、「375」は従来の2基並列システム「BZA150」に置き換わるシステムで、単一パッケージで最大375キロワット(kW)の連続純出力(500馬力超)を提供する。
新システムではあらゆる数値が大幅に改善されている。燃料消費量は20%低減し、満載40トントラックの場合、実走行条件下で走行距離100キロメートル(km)当たりの水素消費量は6キログラム(kg)未満、航続距離1000km以上を実現する。また出力300kW時の廃熱量は40%減少し、冷却システムがよりコンパクトになった。
出力密度は40%向上し、部品点数は40%削減。重量は500kg未満に収まり、積載量はディーゼル車と同等レベルを維持している。
従来の13リッターディーゼルエンジン用コンパートメントに収まるよう設計されており、耐用寿命は2万5000時間(大型トラックで約10年)で「150」と同じ。
2ユニットから単一システムに移行したことで、統合の複雑さが軽減され、自動車メーカーにとっては車両パッケージングの柔軟性が高まる。トラックだけでなく、バス、鉄道、鉱業、定置型発電器の用途も視野に入れ、量産効果でコスト低減を狙う。
セルセントリックは、試験および検証用として顧客に試作システムを提供しており、量産開始前には改良型の試作機が初期フリート向けに提供される予定。量産は2030年前後を想定している。