Friday, January 08, 2021 9:07 AM

自動運転ソフトの英オックスボティカ、4700万ドルを調達

 英オックスフォード大学からスピンアウトした自動運転ソフトウェア開発のオックスボティカ(Oxbotica)は、英石油大手BPのベンチャー部門が主導した最近の資金調達ラウンドで4700万ドルを確保した。

 ロイター通信によると、同ラウンドには、健康や安全器具メーカーの英ハルマ(Halma)や中国のインターネットサービス大手・騰訊(テンセント)などが参加した。

 オックスボティカは、タクシーから貨物トラックまでさまざまな車両に使える自動運転システムの開発に取り組んでいる。今回の資金調達によって、複数の業界および主要市場で同社のソフトウェアの商業展開を加速できるとみている。

 完全自動運転車(AV)やロボタクシー(AVを使った無人タクシー)の技術開発は、歩行者が多い市街地で機能するセンサーの開発が必要なため、当初の予想より困難であることが明らかになっているが、業界の専門家らは高速道路での自動運転は2020年代半ばまでに実現すると見込んでいる。高速道路で貨物トラックを自動で走らせる技術は、より簡単かつ安い費用で展開でき、収益への明確な道筋も提供できるため、投資家の注目を集めている。

 自動運転関連の技術では、ベロダイン、ルミナー、イノビズ、エバなど、ライダー(光検知・測距装置)のメーカーが関わる取引が急増しており、12月にはサンフランシスコを拠点とする新興のアウスター(Ouster)が、特別目的買収会社(SPAC)Colonnade Acquisitionとの合併を通じて上場すると発表している。