Thursday, January 14, 2021 8:44 AM

米国の20年型EV、航続距離の中央値が250マイル超え

 米国で販売された2020年型電気自動車(EV)の航続距離(EPA基準)は、中央値が250マイル(402.3キロ)を上回った。また、同モデルイヤーはEVの最大航続距離が初めて400マイルを超えた年にもなった。

 エネルギー省によると、EVの航続距離は、バッテリー技術の向上とEV全体の大幅な効率改善によって過去10年で著しく改善されている。テスラの最新21年型「モデル3」の場合、最も廉価な基本モデルは263マイルで、高価モデルの「ロングレンジ」は最大353マイルに達する。

 テスラ車以外で最も航続距離が長いのは、シボレーの20年型「ボルト」エレクトリックで、フル充電で259マイルの走行が可能。

 日産の21年型「リーフ」は、容量40キロワット時(kWh)のバッテリーパックを搭載した標準モデルは150マイルだが、より強力なパックを搭載した「リーフ・プラス」は215マイルを実現している。

 航続距離で先行するのはテスラで、同社のEVは平均250マイル超を提供する。20年6月には「モデルS・ロングレンジプラス」がEVでは世界で初めて402マイルを達成した。同社は、バッテリーパックといったコンポーネントの軽量化推進、さらに空力性能の改善、より効率的なドライブユニットの使用によって400マイルを超える航続距離を実現している。

https://www.energy.gov/eere/vehicles/articles/fotw-1167-january-4-2021-median-driving-range-all-electric-vehicles-tops-250