Friday, January 15, 2021 9:12 AM

テスラへのモーター供給狙う〜日本電産、EV市場に照準

 ハードドライブから発電所まで多岐にわたるモーターの世界最大サプライヤーである日本電産は、新しい成長市場として電気自動車(EV)に注目している。

■バッテリーの次に高価

 オートモーティブ・ニュースによると、日本やカリフォルニアなど、主要な自動車市場の多くが今後20年間に新車のすべてを電動車にしようとしており、EVの駆動力を生み出すトラクションモーター市場は2026年までに約290億ドルに達するとの推計(コンサルタント会社Shibuya Data Count)もある。EV業界はこれまで、バッテリーの生産能力を増やすと同時に、バッテリーの効率を高めてEVの航続距離を延ばすことに多くの力を注いできたが、トラクションモーターはバッテリーに次いで2番目に高価なEVの構成部品であり、そろそろ画期的に安いモーターを量産できるかどうかが問われる時期にきている。