Friday, January 29, 2021 9:01 AM
オスラムとレダーテック提携〜大衆市場向け自動運転システム開発で
カナダのライダー(光検知・測距装置)技術会社レダーテック(LeddarTech)とドイツの照明およびレーザーシステム大手オスラム(OSRAM)は、自動車用の先進運転支援システム(ADAS)と、最終的には完全自動運転システムを業界でいち早く大衆市場価格で提供することを目標に、長期提携契約を結んだ。
レダーテックによると、両社はすでにオスラムの新しいライダー・プラットフォーム「PERCEPT」の開発で協力しており、高度に統合されたシステムオンチップ(SoC)ファミリと関連するライダー測定ソフトウェアで構成されるレダーテックの「LeddarEngine」を「PERCEPT」に組み込んだ。
「PERCEPT」は工業化と自動車用の認定に重点を置いて設計された最初の柔軟なソリッドステート型ライダープラットフォームで、オスラムは自動車メーカー、ティア1サプライヤー、およびシステムインテグレーターに特定の用途に使える中長期のプラットフォームを提供することを目指している。
オスラムは2017年7月、レダーテックの株式25.1%を取得し、自動運転業界におけるライダー需要の上昇機流に乗じることができた。
両社は「PERCEPT」を使って3D環境モデル(車の周囲の立体的なデジタル画像)を強化した知覚ソフトウェアの提供でも協力する予定で、これらのソリューションには、生データセンサーフュージョン(複数のセンサーの情報を融合し、状況を総合的に判断する技術)といったレダーテックの認識技術を使う。この技術は、コスト効率の高いライダー、カメラ、レーダーを融合し、システム全体の情報処理能力が低くても強力でコスト効率の高いADASシステムの提供に貢献する。