Friday, March 12, 2021 8:15 AM

ジャガー、軽量複合材でEV軽量化目指す

 英ジャガー・ランドローバー(JLR)は、電気自動車(EV)の航続距離と性能を向上させる軽量複合材の研究開発(R&D)を進めている。

 アセンブリー・マガジンによると、この取り組みは「トゥカーナ(Tucana)プロジェクト」と呼ばれ、4年間でEV普及の加速化を目指す。軽量部品を増やして電動パワートレインのエネルギー消費量を抑えることを主眼とする。

 JLRの技術陣は、高性能バッテリーが作り出す電動モータの強力なトルクを受け止められる複合材を開発し、現行のアルミおよびスチール部品と交換する。この結果、車の強度を30%向上し、重量は35キロ減らし、衝突時の安全性を改善させたい考えだ。

 JLRのR&D責任者マーカス・ヘンリー氏は「先進複合材は車重を大幅に軽減する。ゼロ排ガスの最新のパワートレインを補完する軽量ボディー構造の開発は、当社の車両電化のカギになる」と話している。