Tuesday, March 30, 2021 8:09 AM
ボルグワーナー、30年までにEV関連の販売構成比45%に
パワートレイン大手ボルグワーナー(BorgWarner、ミシガン州)は、電気自動車(EV)関連事業の販売構成比を、2030年までに現在の3%未満から約45%まで引き上げる目標を明らかにした。
ロイター通信によると、同社は、1)電動ライトビークル事業の健全な拡張、2)電動商用車市場への事業拡張、3)内燃エンジン関連製品の最適化…を柱に目標の達成を図る予定で、売上高合計30億〜40億ドル分の事業の処分を計画している。
同社は21年の総売上高150億ドル(推定)から25年には約180億ドル、30年には220億ドル超に増加すると見込んでおり、EV関連事業は21年の約3億5000万ドルから30年には約100億ドルに増加する見通し。
フレデリック・リサルドCEOは「電動化に向け加速する意気込みを示した。市場の動きを反映して当社ではEV関連製品の受注残が増えており、積極的な行動に出る時だと感じている」と述べた。ケビン・ナウラン最高財務責任者(CFO)によると、小型商用車市場では21年の世界生産に占めるEVの比率は約5%の見込みだが、5年後には15%、30年には30%に達すると予想されている。
ボルグワーナーは、オートモーティブ・ニュースの19年サプライヤー上位75社では25位、自動車メーカー向け売上高は102億ドルとなっている。20年はデルファイ・テクノロジーズの買収を完了した。ボルグワーナーは25年までに約45億ドルのフリーキャッシュフロー(FCF=自由に使える現金)を計上する見通しで、35年までにカーボンニュートラルの達成を目指している。