Thursday, April 22, 2021 10:31 AM

鴻海、WI工場の投資計画を大幅削減

 台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業の米子会社が、ウィスコンシン州の工場への投資を大幅に削減することが分かった。20日に発表された同州政府との合意で判明した。州側は同工場への税優遇措置を縮小する。

 ロイター通信によると、トニー・エバーズ知事は声明で、鴻海が投資額を100億ドルから6億7200万ドルに、また創出する雇用を1万3000人から1454人に減らすと説明した。このため州は同工場に与える税額控除を当初の28億5000万ドルから8000万ドルに減額するという。

 鴻海のウィスコンシンへの投資計画は、トランプ前政権時代の2017年7月にホワイトハウスで大々的に発表された。

 鴻海は、今回の州政府との合意について「世界市場の変化によって事業機会に柔軟性が生まれた」と述べ、17年当時の計画は「予期せぬ市場の変動によって変更を余儀なくされた」と説明した。

 鴻海は当初、建設中の同工場でテレビ用の大型ディスプレイやその他の消費者および専門家向け製品を生産する計画だったが、その後、第6世代の小型液晶パネルに変更した。