Wednesday, May 19, 2021 8:21 AM

テスラのサプライヤー、テキサスに電池関連の施設開設へ

 ドイツのサプライヤー、ザウアーエシッヒ・エンジニアリング(Saueressig Engineering)が、テキサス州のテスラ工場「ギガファクトリー」から80マイル離れたサンアントニオ東部に施設を開設する計画だ。同社は米マシューズ・インターナショナル傘下の機械製造会社で、テスラの「ギガ・テキサス」と「ギガ・ベルリン」に設置する電池生産ライン向けに、機械を製造する可能性が強い。

 テスラ専門ニュースサイト「テスララティ」によると、サンアントニオ市議会は4月1日、市内プロフィット・ドライブの不動産に関してザウアーエシッヒに税金の75%を控除する助成金パッケージを承認した。マシューズは助成金を受けるため敷地の改善に900万ドルを投じなければならない。

 ザウアーエシッヒは、米自動車メーカーから大口の注文を受けたとしており、テスラと関連付けられた。ザウアーエシッヒはバッテリー分野を含むいくつかの「特殊機械の製造」に取り組んでいる。

 テスラは新しいギガファクトリーで「4680」の生産を計画している。テスラの4680は、米国で製造する「サイバートラック」や「セミ」、ドイツで製造する「モデルY」のような大型EVに不可欠な電池になり、乾式電極技術が使われる。

 フラウンホーファー材料・ビーム技術研究所(IWS、ドレスデン)は2019年、ザウアーエシッヒなどの企業と提携し、EV用電池の電極のコーティング工程を開発したと発表した。液体の代わりに乾いた薄膜を使う。IWSのベンジャミン・シュム博士は、乾式コーティングは電極のコーティング費用を抑えると語った。