Thursday, May 20, 2021 10:04 AM
モービルアイとZF、トヨタ向けに高度安全システム開発へ
インテル傘下の運転支援ソフト開発企業モービルアイ(Mobileye、イスラエル)は、独自動車部品大手ZFと、将来のトヨタ車向けに先進安全システムを共同開発する。
ロイター通信によると、モービルアイがカメラベースのシステム・オン・チップ(SoC)を提供し、ZFはこれを最新の車載レーダー・システムと統合する。この技術は、高速道路や一部の一般道路で、自動緊急ブレーキ、車間距離制御(ACC)、車線維持など安全向上のためのさまざまな自動化機能を強化する。
両社の幹部によると、新システムは今後数年間でさまざまなトヨタの乗用車、トラック、SUVに導入される予定。
ビジョンセンサーとレーダーセンサーを備えたいわゆる先進運転支援システム(ADAS)は、完全自動運転システムに向かう中間の段階と位置づけられる。モービルアイのエレズ・デガン副社長(商品・戦略担当)によると、トヨタ向けに開発される新システムは、レーザーベースのライダー(光検知・測距装置)やダイナミックマッピング(多様な情報を集約したデジタル地図)などの新しいセンサーやテクノロジーでさらにアップグレードできる。
モービルアイは、世界の大手自動車メーカーのほとんどに最新の「EyeQ4」を含むカメラベースのビジョンシステムを提供している。
ZFは、新しい「Gen 21」ミッドレンジ・レーダーを含むカメラやレーダーを提供している。
またトヨタは、ポニー(小馬智行)、エイペックスAI、オーロラ・イノベーション、ルミナーなどさまざまな企業と提携して完全自動運転システムの開発に取り組んでいる。
https://www.reuters.com/business/autos-transportation/mobileye-zf-team-advanced-safety-systems-toyota-2021-05-18/