Friday, May 21, 2021 8:44 AM
航空業界、燃料電池への関心強める
航空機を水素燃料電池で飛ばす可能性に期待が高まっている。
■大気浄化の新しい選択肢
ウォールストリート・ジャーナルによると、欧州の航空機大手エアバスは2020年秋、35年に向けて3つの水素航空機の試作機を発表した。最近では英国の新興企業ゼロアビア(ZeroAvia)が、2400万ドルを集めた資金調達ラウンドでブリティッシュ・エアウェイズ(BA)から支援を受けた。元エアバス幹部のポール・エレメンコ氏が率いる水素燃料搭載航空機開発のユニバーサル・ハイドロジェン(Universal Hydrogen、本社カリフォルニア州)も、ジェットブルーやトヨタのベンチャーキャピタル子会社といった大手から2100万ドルを調達したばかりだ。
水素は何十年もの間、乗用車の燃料として将来を期待されたが、現在ほとんどのライトビークルメーカーは電池式を好んでおり、水素は電車やトラック分野に活躍の場を求めている。
航空業界は、50年までに地球温暖化ガスの排出量を半減するという目標を定めており、これは気候変動抑制を目指す16年のパリ協定とほぼ一致するが、航空エンジンや機体の改善による削減量は全体の3分の1程度となる見込みで、持続可能な燃料は生産量が限られており、最も安い燃料は今も大気を汚し続けている。
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