Tuesday, June 01, 2021 10:16 AM
日立Astemo、快適な自動運転を実現する軌道計画技術を開発
自動車部品の日立Astemo(アステモ、本社・東京都)は、自動運転電子制御ユニット(ECU)向けの高精度な車両軌道計画技術「ダイナミクス・プランニング」を開発した。
プレスリリースによると、この技術はアルゴリズム(計算手法)を使用してレベル3の自動運転車両(AV)の不快な揺れや加速を制御し、快適な移動空間を実現する。諸元や外乱要素に対する対応を独自の車両制御技術で担うことにより、車両諸元を使わない簡素な軌道計画を可能にする。この技術は5月26日〜28日にオンラインで開催された公益社団法人自動車技術会(SAE)主催の春季大会で発表された。
「ダイナミクス・プランニング」は、カメラなどの外界認識センサーやマイクロプロセサー(MPU)による地図情報を収集し、将来的にはインフラからの交通情報も活用して、自動運転と先進運転支援技術による走行において、熟練ドライバーが運転しているような経路と速度を実現し、車内を快適に保つ。
自動運転ECUには、走行可能領域のデータが入力され、カーブを曲がる時には領域の幅を有効に活用して可能な限り緩やかなカーブを描くようにし、加速度の変化を抑えて滑らかに走行できる速度を計画する。
https://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2021/05/0525a.html