Tuesday, June 08, 2021 10:11 AM
ブリヂストン、KY州の空気ばね工場拡張へ
ブリヂストン・アメリカズは、自動車市場、特に電気自動車(EV)分野の需要を満たすため、5100万ドルを投じてケンタッキー州ウィリアムズバーグにあるファイアストン・インダストリアル・プロダクツ(FSIP)の空気ばね(エアサスペンション)工場を拡張する。
プレスリリースによると、工事は2021年第2四半期に開始し、22年末までに完了する予定。拡張では、生産能力強化のための新しい機器の導入など製造スペースを6万8000平方フィート広げることが中心になる。ウィリアムズバーグ工場はこれに伴い従業員を250人増やす予定。
ブリヂストンは、FSIPの工場を通じて商用EV業界にエアサスペンションを供給している。ウィリアムズバーグ工場は、商用および自動車市場向けに関連部品を製造しており、空気ばねの組み立てはテネシー州ダイアーズバーグの工場で行っている。
現在、ウィリアムズバーグ工場の面積は37万5000平方フィートで、500人以上が働いている。
FSIPのエミリー・ポラディアン社長は「車両電動化の進展に伴い、ファイアストンのエアサスペンションシステムは、世界で最も革新的で先進的な自動車メーカーの間で需要が高まっている。当社のエアサスは、従来のコイルスプリングサスペンションと比べ、内燃エンジン車より重いEVのハンドリングと快適性を改善できるように設計されており、車高を下げて空力特性を改善することで航続距離の拡大にも貢献できる。高性能エアサスは高級EVにますます必須となっており、ファイアストンはこの重要市場での主導的立場の維持に取り組む」と話している。