Wednesday, June 09, 2021 9:51 AM
アップル、EV用電池の米国内製造でCATL、BYDと協議
アップルが開発を進める電気自動車(EV)向けの電池供給について、中国の車載用電池大手の寧徳時代新能源科技(CATL)や比亜迪(BYD)と協議を進めていることが分かった。4人の関係筋が明らかにした。
ロイター通信によると、協議は初期の段階で、今後変更になる可能性があり、CATLやBYDと合意に達するかは不透明。アップルは米国に製造拠点を建設することを条件に挙げているという。
また、大統領経済諮問委員会(CEA)のジャレッド・バーンスタイン委員も8日、ロイターに「アップルが最先端の電池生産工場を国内に建設することを協議していると理解している」と述べた。「これは、世界的な市場シェアを把握する可能性がある分野を中心に、サプライチェーン(供給網)を国内に回帰させるという意味で大統領が目指す方向と完全に一致している」
一方、EV大手テスラなどに電池を供給するCATLは、米中関係の緊張やコストの懸念を理由に米工場の設置に難色を示しているという。
アップルが他の電池メーカーとも協議しているかは不明。
アップルはまだEV開発計画を公式に認めていない。3社はコメントを控えている。
アップルは、生産コストの安いリン酸鉄リチウムバッテリーの採用を目指しているという。同バッテリーは、価格の高いニッケルやコバルトの代わりに鉄を使っている。
ロイターは2020年12月、アップルが自動運転技術の開発を進めており、24年の乗用車製造開始を目指していると報じた。