Tuesday, June 15, 2021 9:39 AM

エヌビディア、HD地図作成のディープマップを買収

 半導体大手エヌビディア(NVIDIA、カリフォルニア州)は、高精細(HD)デジタル地図およびローカリゼーション(現在地特定)技術の新興企業ディープマップ(DeepMap、同)を買収する。

 テッククランチによると、エヌビディアの自動運転技術部門エヌビディア・ドライブは、ディープマップのマッピングIPの恩恵を受けると見られている。

 エヌビディアのアリ・カニ副社長兼ゼネラルマネジャー(自動車担当)は「この買収はディープマップの独自のビジョン、技術、人材に対する承認で、当社のマッピング製品を拡張し、世界的な地図作成業務の拡大や完全自動運転の専門知識の拡張に貢献する見通しだ」と述べた。買収手続きは2021年7〜9月期に完了する予定。

 乗用車で完全な自動運転を実現するための最大の課題の1つは、適切な現在地特定と現在の道路状況を反映させた最新の地図情報の実現で、エヌビディアの自動運転ソフトウェアスタックは、ディープマップの技術を統合することで精度が向上し、走行中の自車位置を特定する機能が強化される。

 ディープマップのジェイムズ・ウーCEOは「エヌビディアと協力することで、当社の技術をより迅速に拡張でき、より多くの人々により早く恩恵を届けられる」と話している。

 ディープマップは、グーグル、アップル、百度(バイドゥ)で働いた経験のあるウー氏とマーク・ウィーラー氏が共同で設立した。

https://techcrunch.com/2021/06/10/nvidia-acquires-hi-def-mapping-startup-deepmap-to-bolster-av-technology/