Wednesday, July 07, 2021 10:13 AM
GM、CTRと提携〜国内産リチウムを優先入手
ゼネラル・モーターズ(GM)は、国内で生産される安いリチウムを確保するため、カリフォルニアの再生可能エネルギー企業コントロールド・サーマル・リソーシズ(CTR)と戦略提携した。
同社のプレスリリースによると、両社の提携には戦略投資と商業的協力が含まれる。またリチウムは、クローズドループの直接抽出で生産され、この工程は露天掘りや蒸発池などの従来のリチウム抽出技術よりも設置面積が小さく、二酸化炭素(CO2)排出量が少ない。
GMは25年までにEVや自動運転車(AV)分野に350億ドルを投じる方針を発表しており、CTRが加州インペリアルバレーのソルトン湖地熱地帯で進める「ヘルズキッチン・リチウム・アンド・パワー・プロジェクト」に最初の投資家として数百万ドルを投資する。
これでGMは、プロジェクトの第1段階で生産されたリチウムを最初に入手できる権利(複数年の契約オプションを含む)を獲得する。
将来、GMの車載電池で使われる水酸化リチウムと炭酸塩のかなりの量が「ヘルズキッチン」から供給される可能性があり、同社はこの提携によって環境負荷が少ないリチウム抽出法の採用が加速すると見ている。現在リチウムイオン電池に使われているほとんどのリチウムは、米国外で採取・加工されている。
「ヘルズキッチン」プロジェクトでは、2024年に第1段階のリチウム生産が始まる予定で、35年までにライトデューティー車からの排ガスをなくすというGMの目標達成に貢献する見通し。
https://investor.gm.com/news-releases/news-release-details/gm-source-us-based-lithium-next-generation-ev-batteries-through