Thursday, July 08, 2021 10:41 AM
自走ロボットが食事を配達〜露社製、米大学で秋から始動
2021年秋から、米国の複数の大学で自走ロボットが構内の学生らに食事を配達するようになる。
ロイター通信によると、ロシアの検索エンジン大手ヤンデックス(Yandex)と、食事配達サービスの新興企業グラブハブ(GrubHub、イリノイ州)が6日、無人配達ロボットを使った大学向け食事配達サービスで複数年契約を結んだと発表した。
「ロシアのグーグル」とも言われるヤンデックスは、デジタル広告からウェブサイト検索、配車サービス、食事配達までオンライン関連のさまざまなサービスを手がけている。同社は自動運転配達ロボットの試験を19年に開始し、モスクワの中心部とミシガン州アナーバーの一部ですでに商業運営している。
両社の契約の詳細は非公表。
ヤンデックス・セルフ・ドライビング・グループのディミトリー・ポーリッシュチャックCEOは「われわれは、何十台ものローバー(自動運転配達車)を投入して当社の自動運転技術を世界中で商業化できることを非常に喜んでいる」と話した。
ヤンデックス製の配達ロボットは、グラブハブのプラットフォームに組み込まれ、21年秋に新学期が始まる国内のいくつかの大学キャンパスで食事配達サービスに使われる見通し。グラブハブは国内250以上の大学と提携している。その中から自動運転配達サービスの対象となるキャンパスが選ばれる。
大学構内は車の移動にはふさわしくない環境で、特に食事の配達は難しい。敷地が広大な割に自動車が走れる領域は狭く、通行人がとても多い。その点、車輪の付いたクーラーボックスのような形をしたヤンデックスの自走ロボットなら車では行けない場所に簡単に近づける。
ヤンデックスの自走ロボットには、自動運転車と同じ技術が使われている。