Monday, August 23, 2021 9:36 AM
ディア、農機自動化技術のベアフラッグ買収へ
農機大手ジョン・ディアは、農機の自動化技術を開発する新興企業ベア・フラッグ・ロボティクス(Bear Flag Robotics、カリフォルニア州)を2億5000万ドルで買収する計画だ。2022年をめどに、無人トラクターの発売を可能にするようなシステムの開発を目指す。
ロイター通信によると、ディアのオートメーションと自動化担当ディレクター、ダン・リーブフリード氏は「すでに実質的な顧客が市場にいる」と話した。ベア・フラッグはこれまで、カリフォルニアの農場で自動トラクターの試験を続けており、ディアは19年から同社と協業している。
リーブフリード氏によると、ベア・フラッグは今後12カ月かけて、商業用の大量生産を目的にした自動トラクター技術の開発を完了させる計画。同氏は「できるだけ早くこの技術を農場で実用化させたい」と語った。
ベア・フラッグのオーブリー・ドネラン最高執行責任者(COO)は「当社は既存の機械に後付けする技術を開発している。農業従事者が使えるソリューションを早期に提供したい」と話し、高技能労働者不足への対応を目指す考えを示した。
ドネラン氏によると、ベア・フラッグはこれまで、1年に2種類以上の作物を栽培するカリフォルニアの農場向けの自動トラクターの開発を目指してきた。自動運転トラクターが1日24時間稼働することで、農業従事者は他の作物の栽培に専念できるという。