Friday, August 27, 2021 10:04 AM
オクティリオン、米本社を加州に移転
先進リチウムイオン電池の製造大手オクティリオン・パワー・システムズ(Octillion Power Systems)が、米本社をカリフォルニア州ヘイワードから同州リッチモンドに移した。同社米州部門の運営はここを拠点に行われる。2009年の創業以来稼働していたヘイワード工場の電池製造ラインも、リッチモンドの新工場(面積6500平方フィート)に移した。
グリーンカー・コングレスによると、オクティリオンは、電動の乗用車、トラック、バス、電力貯蔵システムで使われる先進的で高密度のリチウムイオン電池パックの国際サプライヤー。アジア、欧州、北米に16カ所の拠点があり、400人以上を雇用している。バッテリー工場も米国、中国、インドにある。
同社のリチウムイオン電池世界生産は、容量換算で4ギガワット時(GWh)以上。これまでに世界中の電気自動車(EV)市場に30万個以上を供給しており、各車両の走行距離を合わせると20億キロ以上になる。
同社製電池を搭載する車には、中国で現在ベストセラーEVとなっている「五菱・宏光ミニ」が含まれる。ほかにもインドで走る電動バス、飲料大手アンベブ(Ambev)向けにトラックを製造するブラジルのFNMの電動トラックにオクティリオンの電池が搭載されている。
同社は蓄電市場向けにも電池を供給している。ワイオミング州のオリゾン(Orison)は、オクティリオンの電池を家庭用電池システムに使用している。オクティリオンは20年、欧州で電動二輪車市場にも参入した。