Wednesday, September 08, 2021 10:13 AM

テスラのサプライヤー、テキサス新工場近くに進出へ

 電気自動車(EV)大手テスラがテキサス州オースティンに11億ドルで建設する組立工場をサポートするため、サプライヤーが地域に集まり始めている。

 オートモーティブ・ニュースによると、テスラは発売が遅れている電動ピックアップ・トラック「サイバートラック(Cybertruck)」の生産をできるだけ早期に始めるため、同工場の建設でも積極的なスケジュールを設定。工場の計画を発表したのは2020年夏だが、21年末までには生産を開始すると公約している。

 この目標を達成するためにはサプライヤーを集める必要があり、周辺地域ではサプライヤーによる工場投資が急増すると予想されている。すでに一部の業者は動き始めているが、各社ともその理由がテスラとは名言していない。これまでに報じられたサプライヤー進出の動きは次の通り。

 ・オースティン・ビジネス・ジャーナルは、カリフォルニア州の射出成形プラスチックメーカー、プラスティコン(Plastikon)が、テキサス州カイルの近くに10万平方フィートの施設をリースしテスラ向けにコンポーネントを製造すると報じた。同社は自動車業界などにプラスチックを提供しており、テスラのフリーモント組立工場にも供給している。

 ・テスラのフリーモント工場に部品を供給しているサプライヤーでは、韓国のミョンシン・インダストリアルの米国事業部門シムウォン・ノースアメリカ(Simwon North America)も、カイルに車体部品施設を開設する。同社のウェブサイトによると、同社と関連子会社は、現代、現代製鉄、現代モービス、およびテスラの中国部門に部品を供給している。

 ・地元の建設会社によると、ドイツのEV用部品およびエンジニアリングサービス会社エルリングクリンガー(ElringKlinger)は、サンアントニオに1700万ドルで工場を建設する予定だという。同社は現在フリーモントで生産されているテスラ「モデル3」にコクピット・クロスビームを供給している。

 ・地元の報道によると、複合企業マシューズ・インターナショナルが所有するドイツの工業プロセスサプライヤー、ザウレシグ・エンジニアリング(Saueressig Engineering)も、サンアントニオに工場を建設する予定。同社はテスラのサプライヤーで、テキサスの新事業ではEV用電池の生産を中心にすると見られている。

https://www.autonews.com/suppliers/tesla-suppliers-starting-set-stage-texas-gigafactory