Friday, September 10, 2021 10:07 AM

ニコラ、燃料電池モジュール製造でボッシュと提携

 電動トラック開発のニコラ(Nikola、アリゾナ州)は、開発中の2つの水素燃料セミトラックに搭載する燃料電池パワーモジュールを製造するため、独自動車部品大手ボッシュ・グループと提携した。車内で水素から電気を生成する燃料電池パワーモジュールは、商用車で一般的に使われている。

 ロイター通信によると、ボッシュは、燃料電池モジュールおよびその他の主要コンポーネントをニコラに供給し、ニコラはアリゾナ州クーリッジの工場でそれらのモジュールを短距離および長距離の商用セミトラック向けに組み立てる。

 ボッシュはニコラに出資しており、ニコラのマーク・ラッセルCEOは「今回の発表は、ボッシュとの複数年にわたる協力関係の結果。ボッシュと協力し、ニコラの車両を生産しているクーリッジの施設で、ボッシュの国際製造ネットワークから供給された主要コンポーネントを使って、当社専用の燃料電池モジュールの開発・組み立てを行う」と話している。

 ニコラ関連では7月、創設者のトレバー・ミルトン元会長が、同社の製品や技術に関する虚偽の説明で投資家を欺いたとして司法省に起訴されている。また8月には、サプライチェーンの問題で特定の部品の受け取りが遅れたため、同社は年間の予想出荷台数を半分に減らし、売上高予想も大幅に下方修正した。

https://www.autonews.com/automakers-suppliers/nikola-bosch-tie-build-fuel-cell-power-modules