Tuesday, September 21, 2021 10:12 AM

EV「ボルト」の電池生産再開〜GM、10月から交換へ

 ゼネラル・モーターズ(GM)は20日、電池の発火問題でリコール(無償の回収・修理)を実施した電気自動車(EV)「シボレー・ボルト」の電池生産が再開したと発表した。10月中に電池の交換を開始する。

 ロイター通信によると、GMのサプライヤーである韓国LGのオランダとミシガン州にある電池工場が生産を再開し、GMへの供給を増やすため生産能力の増強を進めているという。

 同EVで13件の発火事故が報告され、追加リコールを決めたのに続き、GMは先週、ミシガン州にある完成車工場の操業停止を少なくとも10月半ばまで延長すると発表した。

 GMは8月、ボルトのリコール対象を14万台以上に拡大。リコール費用は推定18億ドルで、LGに補償を求めるとしている。

 GMによると、交換用電池モジュールのディーラー出荷を早ければ10月半ばに開始する。LGが電池の新しい製造工程を導入し、安心を提供するためGMと協力して品質保証プログラムを見直し、強化した。

 GMはまた、電池の損傷を示すかもしれない特定の異常を検知する新しい診断ソフトウェアを約60日以内にリリースする計画だという。