Tuesday, October 12, 2021 10:21 AM
中西部5州、EVインフラの拡充で協力
中西部の州政府が、電気自動車(EV)用充電ステーションの展開拡大で協力している。
エレクトライブによると、イリノイ、インディアナ、ミシガン、ミネソタ、ウィスコンシンの5州はこのほど、地域電気自動車中西部連合(REVミッドウェスト)の結成に合意した。中西部の車両電動化加速に向けた地域的な枠組み形成を目的とし、地域の商業地域を結ぶ基幹道路沿いに車両電動化で協力するための基盤を整備する。
目標として、中型および大型商用車の電動化加速(持続的な電力供給と電力系統の対応力を確保するためのエネルギー供給業者との協力を含む)、経済の成長と業界のリーダーシップの向上、公平性とクリーンな環境の推進…を挙げている。
REVミッドウェスト結成合意の覚書によると、参加する州は、輸送業界における脱化石燃料の動きが雇用に与える混乱を緩和するため「業界の調整を通じて労働需要の変化を把握し、労働力開発プログラムで協力して、地域の製造、整備、エネルギー、運輸業の雇用拡大と公正な移行を推進するための利用しやすい技能開発プログラムを提供する」。
輸送の移行におけるもう1つの大きな課題は、不利な地域、特に低所得、インフラが貧弱、人口密度が低い(つまり移動距離が長い)地域の変革する力の弱さだ。これに関して覚書は「歴史的に不利な立場にあるコミュニティーに特に配慮して協力することを目指す」と言明している。
また、州知事らは声明で、この合意は連邦政府の資金提供機会に向けて地域の競合力を高めることを目的としているとも述べている。連邦議会下院では現在、EVの充電網拡充を目指して、上院が可決した75億ドルの充電網整備予算を含むインフラ法案の最終採決を控えているところで、可決されれば州にさらに50億ドルが分配される見通しとなっている。