Tuesday, November 16, 2021 10:31 AM

78年製トラックが高出力EVに〜フォード、旧車の電化モデル披露

 フォードはこのほどラスベガスで開かれたSEMAショーで、1978年型の同社製ピックアップ・トラックを電気自動車(EV)に改造した「F100エルミネーター・コンセプト」を展示した。

 オートモーティブ・ニュースによると、時代を感じさせる外観のまま全輪を電動化したトラックには、2021年型の電動SUV「マスタング・マッハE・GT パフォーマンスエディション」のパワートレインが組み込まれ、前後の車軸は2個の「eクレート」モーターで回転する。出力は480馬力、トルクは634ポンドフィート。

 「eクレート」モーターは、旧車から現代のモデルまで、ピックアップからSUVまでさまざまな車種に搭載可能で、改造を専門とするビルダーへの販売を想定している。価格は1個3900ドルからで、国内50州すべてで公道を合法的に走行できる。

 コンセプト車の発表を受け、投稿サイトのツイッター上には、フォードに「F100エルミネーター」のEV版発売、またはレトロスタイルのEV開発を求めるつぶやきが殺到した。同社のジム・ファーリーCEOはあるファンの投稿に「旧車が嫌いな人がいるだろうか? 何ができるか考えてみるよ」と返答した。

 フォードのレーシング部門フォード・パフォーマンスは今後、パフォーマンスカーの製造大手と協力して、電池システム、コントローラー、トラクションインバーターといったエルミネーター向けのコンポーネントを開発していく計画だ。

https://www.autonews.com/manufacturing/ford-eluminator-truck-tomorrow-design-yesteryear