Tuesday, December 07, 2021 9:09 AM
VWのEV充電子会社、DC急速充電所に蓄電設備導入
フォルクスワーゲン(VW)の電気自動車(EV)充電事業子会社エレクトリファイ・アメリカ(Electrify America)は、米国内の140カ所を超えるDC(直流)急速充電ステーションで、これまでに30メガワット(MW)以上の蓄電システムを電力使用者側(ビハインド・ザ・メーター=BTM)に設置した。
同社のプレスリリースによると、これらの充電施設のうち90カ所以上はカリフォルニアにある。電池を使った蓄電システムは、電気料金が安い時間帯に貯蔵した電力で消費のピーク時間帯の電力供給を補助する仕組み。電力系統(グリッド)への負担を最小限に抑え、電力需要の急増を防ぎ、価格を安定させる効果がある。
エレクトリファイ・アメリカのジョバンニ・パラッツォ社長兼CEOは「EVの普及が進んで充電インフラ需要が上昇し続ける中、重要なBTM蓄電システムの展開でより効率的な顧客体験を保証できる」と話している。
多くの州政府や電力会社は、EVの公共充電インフラをより適切に支えるため電気料金の合理化を目指しており、エレクトリファイ・アメリカはステーションのBTM関連投資が、費用面で難しい場合もあるDC超急速充電システムの展開に貢献すると見ている。
同社はまた、BTMシステムが(風力、ソーラーなど)再生可能エネルギーの最大活用にも役立ち「再生可能エネ由来の電力が供給されない時のために、余剰の電力を貯蔵しておくことで輸送の電動化に伴うエミッションをさらに削減できる」と説明している。
https://media.electrifyamerica.com/en-us/releases/164