Tuesday, December 14, 2021 9:04 AM

ウェイモの自動タクシー、SFで数万人が順番待ち

 アルファベットの自動運転車(AV)開発部門ウェイモの幹部はこのほど、8月にサンフランシスコでロボタクシー(自動運転タクシー)の試験営業を開始して以来、サービスの予約者が数万人に上っていると明らかにした。

 テケドラ・マワカナ共同CEOがロイター通信主催のオンライン会合「ロイター・ネクスト」で語った。2009年設立のウェイモは、自動運転の乗用車やトラック開発に数十億ドルを投入しているが、サービスの大規模展開に時間がかかっており、人口約90万人のサンフランシスコは同社が乗客向けの移動サービスを試験導入した2番目の都市となっている。

 マワカナ氏は「当社はビジネスを構築するため、このテクノロジーをどう商業化するか真剣に取り組んでいる」と話し、さらに配車サービス、トラックによる貨物輸送、地域の宅配、最終的にはAVの個人所有市場の開拓を目指していると述べた。

 サンフランシスコで8月から行っている試験営業では、一部の住民にジャガーの電気自動車(EV)を使った自動運転による移動(安全運転者が同乗)を無料で提供している。より広い層から意見のフィードバックが得られるよう、同社は意図的に試乗者を選んでいるといい、試乗者の半分は女性だという。マワカナ氏は「特に性別の多様性確保には重点を置いた。路上の安全だけでなく、身体的安全も重要」と説明した。

 ウェイモは、20年10月からアリゾナ州フェニックス郊外で無人のミニバン型AVによる有料移動サービスを提供しているほか、テキサス州では数カ月前から自動運転の大型トラックを使って貨物を輸送しており、22年初めにはサンフランシスコの大手スーパー「セーフウェイ」の1店舗で、ウェイモとセーフウェイの社員向けに食料品の配達を始める予定。

 AV業界では、ウェイモと競合するゼネラル・モーターズ(GM)傘下クルーズが9月、カリフォルニア州で自動運転の移動サービスを提供するための2つの許可のうちの1つを取得している。

https://www.reuters.com/markets/commodities/waymo-has-tens-thousands-people-san-francisco-robotaxi-waitlist-co-ceo-says-2021-12-03/