Friday, December 17, 2021 9:28 AM

シェル、太陽光発電推進で米セイビオン買収

 英蘭系石油大手ロイヤル・ダッチ・シェルは14日、脱炭素推進活動の一部である太陽光発電事業を拡大するため、ミズーリ州に本社を置く太陽光発電と蓄電システム開発のセイビオン(Savion)を、豪金融大手マッコーリー傘下のグリーン・インベストメント・グループから買収すると発表した。買収額は不明。

 ロイター通信によると、シェルはこれまでに太陽光発電会社シリコン・ランチ(Silicon Ranch、テネシー州)にも出資している。セイビオンは現在、18ギガワット(GW)を超える太陽光発電と蓄電施設をさまざまな顧客向けに開発している。

 シェルは2020年、温室効果ガス排出量を50年までにほぼゼロにするという石油・ガソリン分野では最も大規模な計画を発表した。この計画では同社の顧客にも排出軽減を求めることになる。

 シェルの総合ガソリン再生可能エネルギーソリューション部門のウェイル・サワン氏は「セイビオンの進行中の事業、経験豊富な人材、再生可能エネルギー発電事業の開発者としての優れた実績から、同社はシェルの総合電力事業のパートナーに最適」と話している。