Monday, December 20, 2021 9:32 AM
コンチネンタル、自動車大手に「eホライズン」供給へ
独自動車部品大手コンチネンタルは、ある大手自動車メーカーにクラウド電算によるビッグデータ処理システム「eホライズン」から2つのサービスを提供し、今後数年間で数百万台の車に搭載すると発表した。
同社のプレスリリースによると、最初のサービス「マップス・オン・ディマンド(MoD)」は2022年に、2つ目の「インテリジェント・スピード・アシスタント(ISA=自動速度制御装置)」は23年に提供し、いずれも将来の実世界で重要な安全走行を促進する。
高度道路交通システム事業担当責任者のフォルクマー・クナウプ氏は「当社はこのステップにより、持続可能性の向上、コネクテッドサービス、高い安全性の要求を特徴とする将来のモビリティーのためのサービス提供で新たな飛躍を遂げる」と話している。
「eホライズン」は、同社と外部業者のデジタル地図サービスやコネクテッドサービスを集約して提供するクラウドベースのソリューションで、ドライバーはこれを使うことで車載センサーの視認機能を超えて「角の向こう側」を見られるようになる。これは、先進運転支援システム(ADAS)、シャーシ、およびパワートレイン機能の強化に貢献する。
「eホライズン」サービスは、クラウド経由でデータが配信されるが、携帯電話通信が制限されているか全くない地域でも使えるため、データ送信コストを減らせる。また、欧州連合(EU)の一般安全規則(GSR)では、全ての新しい車両タイプにISA機能の搭載が義務付けられている。
コンチネンタルのISAサービスは、最新の地図データに基づいて常にドライバーに法定制限速度を表示する。同社は、欧州の新車評価プログラム(NCAP)の計画などに従い、新しい安全関連の用途向けコネクテッドサービスで「eホライズン」の改善に取り組んでいる。
https://www.continental.com/en/press/press-releases/20211209-ehorizon-win/