Friday, January 14, 2022 8:41 AM

ホンダ、LGエナジーと米国で60万台分の電池工場設立へ

 韓国の電池製造大手LGエナジー・ソリューション(LGES)が、ホンダと米国でバッテリー合弁事業の設立を計画していることが分かった。韓国の毎日経済新聞が業界筋の話として伝えた。

 ロイター通信によると、両社が検討している合弁は、コストが最大4兆ウォン(34億ドル)かかり、年間生産能力は電気自動車(EV)60万台に電力を供給できる最大40ギガワット時(GWh)。合弁設立や操業開始の時期、立地場所などの詳細は不明。

 LG化学の子会社であるLGESは、EV用電池の世界シェアが20%を超え、テスラやGM、VWなどに電池を供給している。中国以外では最大だが、発火事故が相次ぎ、巨額の賠償責任に悩まされている。

 LGESは声明で「合弁事業の設立など、当社は複数の自動車メーカーと提携について話し合っているが、何も決まっていない」と述べた。

 米国ホンダの広報担当者はコメントを拒否し、日本のホンダの広報は「これはホンダが発表したことではない。推測についてはお話できない」と語った。

 ホンダとGMは、2024年までに北米でGMの「アルティアム(Ultium)」電池を使った大型EVモデル2種を共同開発することで合意している。GMは、LGとの合弁事業でアルティアム電池を製造する。

 ホンダの三部敏宏社長は21年、車両電動化の収益性を高めるため同社には新たな提携を結ぶ用意があると話した。

 LGESは、24年までに北米で合計5.6兆ウォンを投資して、25年までに160GWh以上の生産能力を確保する計画を進めている。これには、オハイオ州とテネシー州で新工場を建設するGMとの合弁事業と、ステランティスとの電池関連の合弁事業が含まれる。