Friday, January 21, 2022 7:08 AM
自動運転シャトルのローカル・モーターズ、営業停止
障害者も利用できる自動運転シャトル(送迎)バス「オリー(Olli)」などを開発した自動運転車(AV)メーカーのローカル・モーターズ(Local Motors、アリゾナ州)が、先週いっぱいで営業を停止したことが分かった。
オートモーティブ・ニュースによると、正式発表はしていないが、数名の従業員が13日、ソーシャルメディアで会社の営業終了について詳しく説明し、その後2人の社員がこれを認めた。
2007年7月に設立されたローカル・モーターズは、当初3D(3次元)印刷した車を披露して注目を集めた創設者のジョン・ロジャースCEOが経営を主導していたが、ロジャーズ氏は21年8月に退社し、同9月にカミンズの幹部だったビクラント・アガーワル氏がCEOに就任していた。
近年、ローカル・モーターズは世界中のパイロット事業で使われている低速自動運転シャトルの製造と販売に重点を置いてきたが、新型コロナウイルスの感染拡大や公共交通機関の利用者減少に伴い、多くの公共交通機関は財務と中核業務の強化を優先して先進モビリティー事業への投資を控えるようになった。
苦境に直面するAVシャトル会社はローカル・モーターズだけではない。13日にはマサチューセッツ州拠点のオプティマス・ライド(Optimus Ride)が商業活動を停止し、エンジニア120人以上と知的財産をマグナ・インターナショナルに移管すると発表した。
ローカル・モーターズについては21年12月、カナダ・トロント郊外のウィットビーで「オリー」1台が木に衝突したことも逆風となった。乗務員は重傷を負い、事故原因は現在も調査中と報じられている。