Monday, January 31, 2022 9:28 AM
EV乗ったらガソリン車には戻れず〜JDパワー調査
調査会社JDパワーはこのほど、いったん電気自動車(EV)を所有した人は、たとえ充電インフラの不備などの懸念があってもガソリン車には戻りたがらないという調査結果を発表した。
ロイター通信によると、米国では2021年、EVの新車販売台数が前年比83%と大幅増の43万4879台に達したが、価格の上昇、航続距離の限界、充電施設の不足などからEVを避ける消費者も多く、新車全体のシェアは3%にとどまった。一方でエンジンとモーターを併用するハイブリッド車(HV)は76%増の80万1550台で5%を占め、需要は堅調だった。
JDパワーの国際自動車担当上席ディレクター、ブレント・グルーバー氏は「それでも、一度EVを購入すると消費者は夢中になる」と指摘する。同社の22年米EV体験(EVX)調査によると、EVを初めて購入した人々の平均満足度は1000点満点中754点で、EV経験者(現在の車の前にEVの所有経験がある人)の766点に迫る高さとなった。
車種別では、高級EV部門で総合スコアが最も高かったのはテスラ「モデル3」(777点)で、大衆市場向けEVの首位は2年連続で起亜「ニロ」(744点)だった。
調査では、電池残量に基づく走行可能距離の表示の正確さ、公共充電施設の見つけやすさ、所有コスト、運転の楽しさ、家庭での充電のしやすさ、内装/外装のスタイリング、安全性とテクノロジーの機能、サービス体験、車両の質と信頼性…といった項目で満足度を尋ねた。