Thursday, March 10, 2022 6:05 AM

VW、セレンスの音声AIで情報娯楽システム強化

 フォルクスワーゲン(VW)は、車載ソフトウェア開発企業セレンス(Cerence、マサチューセッツ州)の技術を使って車載情報娯楽システムの音声と会話型人工知能(AI)機能を強化している。

 セレンスのプレスリリースによると、この次世代インフォテインメント・システムを最初に搭載するVW車はハッチバックの最新世代モデル「ゴルフ8 GTI」で、2022年内には他のモデルでも無線(OTA)拡張機能を介してセレンスの技術を含むアップデイトが提供される。

 セレンスのステファン・オートマンズCEOは「VWにはドライバーに最前線を体験させる意味ある革新の歴史がある。次世代インフォテインメント・システムも例外ではない」と話している。

 VWの新しい音声アシスタントは「ヘイ、フォルクスワーゲン」の呼びかけで起動する。この音声インターフェイスは、組み込みおよびクラウドの自然言語理解と文章読み上げ技術を1つの統合ソフトウェアスタックにまとめたAIプラットフォーム「Cerence Drive 2.0」を使っており、VWはセレンスの音声信号強化技術も使用する。

 第2世代となる「Cerence Drive 2.0」は、前世代より75%正確で反応の速さも5倍速いという。セレンスは21年9月、新しい「アウディe-tron」GTおよび「アウディ Q4 e-tron」電動SUVの車載アシスタントプラットフォームにこの技術を供給すると発表している。

https://www.cerence.com/news-releases/news-release-details/volkswagen-and-cerence-expand-strategic-partnership-premier