Wednesday, March 30, 2022 7:11 AM
HP、17億ドルでポリーを買収〜ハイブリッド勤務の拡大見込む
パソコン大手のHPは、オフィスと自宅の両方で働くハイブリッド勤務の拡大を見込んで、音声会議システムやヘッドセットの大手ポリー(Poly、カリフォルニア州)を17億ドル(1株当たり40ドル)で買収する。
ウォールストリート・ジャーナルによると、ポリーはヘッドセット、卓上電話その他会議用の音声・ビデオ製品を製造する。ファクトセットのアナリスト調査では、2022年3月期の売上高は約15億3000万ドルが見込まれている。パソコン、プリンター、その他のコンピューター製品を手掛けるHPの21年10月期売上高は567億ドルだった。
HPは22年内に手続きを完了する予定。今回の買収がハイブリッド勤務用製品の売り上げ増につながると見ている。同社によると、新型コロナウイルスのパンデミック以降、オフィス勤務の労働者は自宅の労働環境を改善するために投資しており、企業はハイブリッド型の勤務や共同作業に対応するため従来のオフィススペースを再構成している。
エンリケ・ローレスCEOは28日のアナリスト会合で「ビデオ会議システムを備えたオフィスはまだ全体の10%にすぎない。企業がオフィス勤務を再開し、社員が自宅でも仕事できるようになればその比率はさらに増える」との見方を示した。
HPはポリー買収がすぐに売り上げ増加と増益につながると見込んでおり、22年度に40億ドル以上の自社株を買い戻す計画を維持している。