Friday, April 01, 2022 7:04 AM
ウェイモ社員、無人AVで移動可能に〜SF市、フェニックス事業も拡大
アルファベットの自動運転車(AV)開発部門ウェイモは3月30日、カリフォルニア州サンフランシスコで社員向けに無人のAVによる移動サービスを開始した。密集した都市におけるAV技術の商業化では、ゼネラル・モーターズ(GM)系のクルーズとの競争が激しくなっている。
ロイター通信によると、ウェイモはアリゾナ州フェニックスのダウンタウンでも、一般向け試験サービスへの拡大を目指して、社員向けに安全のための補助ドライバーが乗ったAVで移動サービスの提供を開始した。同社は声明で「成長するトラック事業に加え、複数の市場で完全AVを展開することは当社の事業と技術の拡張性の重要な検証になる」と話している。
自動運転技術のパイオニアであるウェイモは、2009年にグーグルの社内プロジェクトとして誕生してから10年以上たつ。20年には米国初の無人のAVタクシーによる移動サービスをアリゾナ州で開始した。
同社はすでにクライスラーのミニバンを使って週に何百人もの人々に有料サービスを提供しているが、これまではフェニックス郊外の約50平方マイル区域に限られていた。サンフランシスコでは8月、上部に回転式ライダー(光検知・測距装置)などのセンサーを搭載したジャガーの電気自動車(EV)を使って、一部の市民向けに補助ドライバー付き自動運転サービスの無料提供を始めていた。
サンフランシスコでAVの乗客に課金をするには、カリフォルニア州陸運局(DMV)と州公益事業委員会(CPUC)から少なくとも2つの許可を取得する必要がある。
クルーズはすでにサンフランシスコで社員と一般市民向けに無人AVによる移動を無料で提供しており、年内の認可を目標に、CPUCに商用無人運転サービスの承認を申請している。